このページでは、自転車と健康に関する本を読んでいて、書き留めておきたいと思った言葉を、ご紹介します。
- 【出典】中村博司・高石鉄雄著『自転車で健康になる』日本経済新聞出版社、2009年6月1日、1500円+税
- 8名の女性被験者に対し、時速12kmによる平地での自転車走行を15分間継続させ、その途中5分毎に勾配5%、長さ80~100mの坂道が3回出現する道路を想定した自転車エルゴメータ運動を実施した。坂道走行部分は、(中略)高強度自転車運動を行った。その結果、全運動終了直後および終了15分後に血中成長ホルモン濃度の増加を確認した。
- 一方、平地と5%の坂道からなる同じコースを約40分かけて歩く場面をトレッドミルを使ってシミュレーションした歩行運動後にはこのような成長ホルモン濃度の増加は認められず、また、最初から平地を想定した(中略)15分間の自転車運動後においても、成長ホルモンの増加は確認できなかった。
- 近年、筋の発達における成長ホルモン分泌の重要性が指摘されている。これらの実験結果は、自転車による坂道走行が脚筋力の維持や改善(筋肥大)効果を持つ可能性を示している。
【渡辺注】坂道をしっかり走るという「モデルルート」の意味をご理解いただけるかと思います。
本の帯に「トラック一台分の薬より、一台の自転車に乗る方が健康の近道! この本を読むと、もっと近道!」という言葉が書かれている本があります。
それは『快適「自転車生活」入門』(中野隆著、アスキーメディアワークス発行、2009年)。
もし、今乗っている自転車から、もう少し走りのいいスポーツタイプの自転車に変えたいと思っているなら、お勧めしたい本です。